説明書中で的確な場所に適切なイラストが使用されないと、混乱や誤用を招き、トラブルや事故の原因になります。
イラストを使用する目的は、単に説明を補助するだけではありません。
イラストには『安全上の注意事項を明確にし、理解を深める。』という大切な役割があります。
マニュアルの内容によっては、イラストと簡単なキャプションだけで構成した方が、わかりやすい場合もあります。
最近では、世界展開している某大型家具量販店の家具の組立説明書のように、ほとんど文字が無くイラストのみで表現しているものもあります。このような場合、イラストを使用することにより翻訳費用を大幅に縮小するという『費用対効果』を得られます。
IEC 82079-1では、“非技能者によるトラブルシューティング及び修理”の要求事項として『適切なイラストを含めて,使用者自身で修理が試みられる故障を明記しなければならない。』という記載があります。
つまり、テクニカルイラストは技術的知識を持たない受け手にわかりやすく説明する使命があります。
ただし、イメージの大きさや比率は正確であり「受け手の興味と理解を引き出すために対象物が何であるか・何をしているか」が明確であることが重要です。
テクニカルイラストの種類
線画
一般的なマニュアルで使用されます。複雑な構造をわかりやすくする効果があります。
透視図
機械内部の写真などでは見えない場所の説明に有効です。
分解図
メンテナンス時の分解手順などに有効です。
シェーディング
3Dデータをもとにリアルな質感を表現します。表紙などに有効です。
Lapis-Goldでは、お客様から3Dデータ(STEP、IGESなど)をご提供いただければ、上記のようなイラストの作成が可能です。
3DデータやCAD図が無い場合は、写真からの描き起こしも可能です。